83年から大阪城ホールで毎年末に開催されている「サントリー1万人の第九」(12月1日)で、メインイベントの1つ「詩の朗読」を霜降り明星の粗品(26)が務めることになり、14日、都内で取材会を行った。

粗品は「とても光栄で、非常に楽しみです。過去の朗読ゲストの映像を見て、みなさん完璧だったのでプレッシャーを感じています。中でも、小栗旬さんに似ていると言われるので、小栗さんくらいできたらかっこいいけど、芸人らしく、少しふざけつつ、明るくやってみたいです」と意気込んだ。

「詩の朗読」は13年から始まり、朗読ゲストが1万人の前で、交響曲第9番の第四楽章で合唱されるシラーの詩「歓喜に寄せて」を翻訳した「よろこびのうた」を読み上げる。

これまでは仲間由紀恵(40)井川遥(43)栗山千明(35)佐々木蔵之介(51)小栗旬(36)有働由美子(50)が務めてきた。今回、お笑い芸人が初めて第九のステージに立つことになる。

粗品は「もともと、第九がめっちゃ好きで、鳥肌が立つくらい音楽のパワーが実感できるイベント」と語り、あるインタビュー記事で「出たい番組は『1万人の第九』」と答え、これを総監督・指揮を務める佐渡裕氏(58)が発見し、今回の出演に至った。

粗品は「一生に1回は出たいと思っていて、実は母と応募しようと思っていました。だから、今回言ってみるもんやと」と喜んだ。

相方のせいや(27)はトークゲストとしてステージに上がる。「お笑いの劇場よりも品があると思うので、自分の中でMAXの品を出した笑いにはしたいです。現場の空気を楽しんで、世界観に入っていけるようにしたいです」。粗品の朗読ゲスト決定に「粗品は『指揮者が好き』ってずっと言っていたので、なにより夢かなってよかったなって思います」と話している。