EXILE TRIBE(一族)のFANTASTICSが20日、初の全国ホールツアー「FANTASTIC NINE」のパシフィコ横浜公演を行った。

10月からスタートした全国ツアーでは、LDHのアーティストとしては初の試みとして、ライブと鈴木おさむ氏脚本の演劇を“融合”させた。演劇では、ライブ会場を舞台に、本番前に時間が止まってしまい、それぞれがライブを実施するにあたって「本当は言いたかったこと・やりたかったこと」を言い合うストーリー。瀬口黎弥(23)はラップ、ボーカル中島颯太(20)はアコースティックギターで弾き語りなど、個性も生かした。

ほとんどが演技未経験者だが、世界(28)は「みんなのアドリブが鋭くて、1つも同じ公演がないくらいです」。舞台経験も豊富な佐藤も「自分の初舞台の時とは比べものにならないくらい、みんなが頼もしくなりました」と明かすなど、成長してきた。昨年7月に亡くなった中尾翔太さんのことを思い合うシーンもあり、5000人の客席が、すすり泣く声でいっぱいになる場面もあった。

アンコールでは、来年2月12日に初のアルバム「FANTASTIC9」を発売し、「LDH PERFECT YEAR」の一環で、来春から初の全国アリーナツアー開催を発表した。グループの写真集も発売する。佐藤は「アルバムにも『9』と入れて、これからも翔太がかなえたかった夢とか、デビュー前からの思いを持ってやっていきたいです」と意気込んだ。

同ツアーは今日21日に同所で千秋楽公演を行い、ツアー合計4万5000人を動員する。