テイラー・スウィフトが、24日夜に開かれたアメリカン・ミュージック・アウォード(AMA)賞授賞式で6部門を制覇。合計29の受賞を果たし、マイケル・ジャクソンさんによるAMA史上最多の受賞記録を塗り替えた。

スウィフトは最新アルバム「Lover」がポップ/ロックアルバム賞を受賞した他、ミュージック・ビデオ賞、女性ポップ/ロックアーティスト賞、アダルト・コンテンポラリーアーティスト賞、アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞に加え、過去10年間の功績をたたえるアーティスト・オブ・ザ・ディケイド賞も受賞。大御所シンガー・ソングライターのキャロル・キングに賞を贈られた。

スウィフトにとって今年は、喜びと悲しみが入り乱れた複雑な年だった。昨年、離脱した元所属レーベル「ビッグ・マシーン・レコード」が過去の楽曲の原盤権を取得したことから、同レーベルとの争いが勃発。

さらにスウィフトが、「元レーベルから、AMAで楽曲を演奏することも禁止されている」と非難すれば、レーベル側が「ライブ演奏を禁止している事実はない」として否定するなどの論争がメディアを賑わせた。

一連の騒動を経て、スウィフトは“Love Story”“Shake It Off”など、過去および最近のヒット曲を含む6曲をメドレーで披露。「どんな時でも、常に支えてくださった皆さんに本当に感謝しています。デビュー当時から今、この時まで、私がこのステージに立てた理由でいてくれて、ありがとう。心から愛しています」と、ファンへの感謝のスピーチで締めくくった。(ニューヨーク=鹿目直子)