草なぎ剛(45)の東京・昭和女子大人見記念講堂で開催したキャリア初のソロコンサート「草なぎ剛のはっぴょう会」の2日目を取材した。

約2億円のビンテージジーンズやスカジャン、バイクなどお宝で飾り付けられたステージで、草なぎが作詞作曲をした未発表曲「いま・新しい地図」など9曲の他、7年前にギターを始め、最初に覚えた井上陽水の「夢の中へ」、さらにゲストのORIGINAL LOVE(オリジナル・ラブ)の田島貴男(53)、斉藤和義(53)を迎え全20曲を披露しファンを魅了した。

この日の取材は、田島がゲスト出演するということでひそかに楽しみにしていた。90年代の“渋谷系”と言われる音楽ムーブメントが全盛の時代、その代表格ともいえるオリジナル・ラブはヘビーローテーションで聞いていたアーティストの1人だったからだ。代表曲の「接吻 kiss」や「朝日のあたる道 AS TIME GOES BY」などを披露したが、卓越したギターテクニックと以前と変わらぬどころか、パワーアップした声量など圧倒的なパフォーマンスだった。

取材後、再度、オリジナル・ラブをじっくりと聞いてみて、あらためて田島のセンスに脱帽させられた。色気たっぷりすぎてエロさまで感じる「接吻」なんて20代で作られた曲だ。“鬼才”とか“センスの塊”としか言いようがない。田島は草なぎに「リズムは一生かけてつかむものなんだよ」とアドバイスを送ったという。確かに20代で行ったライブよりも、この夜の方がいろんな意味で圧倒的だった。今度は、取材でなく、音楽を楽しむために田島のライブに行きたくなった。