NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の6日に放送された第59回の平均視聴率が19・1%、7日放送の第60回が18・7%(ともに関東地区)だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出していた。

あらすじは、喜美子(戸田恵梨香)は、信楽に戻ってきた直子(桜庭ななみ)に事情を尋ねたが、「男と女の痴情のもつれや」とだけしか伝えず、母のマツ(富田靖子)にだけ、彼女のいる男性を好きになったことを伝えた。すると直子は「話してスッキリした」といい東京に戻ることにした。一方、常治(北村一輝)は草間を連れて飲み歩いていた。そこで「台湾に行く」と明かされ、喜美子が初めてデザインした火鉢を見てほしいと頼んだ。翌日、草間は喜美子の職場を訪ねて火鉢を目にし、自らの経験を踏まえ「心から好きな人が出来たら世界が広がる」と助言を残して、直子を連れ東京に戻っていった。喜美子は、またいつものように八郎(松下洸平)から陶芸を教わろうとしたが、喜美子は草間の言葉が気になり顔をずっと眺めていた。すると八郎から見るだけでなく作業することを勧められ、土のこねから手取り足取り教えてもらうことになった。

喜美子は、陶芸の一つ一つの作業に夢中になって、のめり込んでいった。帰り際、喜美子が昔拾った信楽焼きのかけらを見に八郎が川原家を訪ねる約束をした。翌日、川原家にやって来た八郎をマツに紹介した。喜美子は八郎が「お見合い大作戦」に参加すると聞き心がざわめき、帰る八郎を追いかけ、「お見合い大作戦に行かんといて。好きやねん、あんたのことが」といきなり告白した。すると八郎も手を握り「はなさへん」といって抱き寄せた。そこに戻ってきた常治と出くわした、という内容だった。