講談社は6日、東京・文京区の本社で会見を開き、豊島区池袋にLIVEエンターテインメントビル「Mixalive TOKYO」(ミクサライブ東京)を開設し、本格的なライブ事業に参入すると発表した。

パートナー企業のテレビ東京・小孫茂社長は「へっぽこキー局を池袋にお招きいただき、ありがとうございます」とあいさつ。「面白いものを、ライブでやるだけのために集まった。回答はございません。まだ決まっておりません。ビルが、きちんと完成しないと発想が出ないほど、思い切りでやりましょうと」と語った。

小孫社長は「テレビ業界は60年、作った自分たちの枠組みに取り残された存在…だから面白くないと言われる。1度、外に出て」と、テレビ業界の閉塞(へいそく)感を脱却するのが事業参画の狙いだと示唆。テレ東はアニメにも力を入れており、アニメの聖地の1つ、池袋で開業するミクサライブ東京では、アニメの展開が予想されるが「テレ東はアニメの聖地なので、アニメも実写もやります…じゃ、面白くないじゃないですか? 特色の違う企業が、これだけ集まることはない。バラエティーや朝の経済番組が池袋に来ることを考えている」と、番組との連携を考えていると明言した。

その上で「大江(キャスター)がテレ東飽きた、夜、飽きた…と言えば(池袋のスタジオで)朝、経済セミナーやることもあるかもしれない。テレビ局はスタジオから発信します。でも池袋からも発信します。ARでやることも…双方向の、テレビ東京としてもミックスする新しい発信を創造します」と、大江麻理子キャスターが池袋のスタジオに登場させる可能性を示唆した。

質疑応答でも、小孫社長には、大江キャスターに絡む発言に関しての質問が飛んだ。小孫社長は「大江(キャスター)のことを言ったのは、勝手な思い付き。報道局の許可も全く得ていない。ただ『ワールドビジネスサテライト』ごとやってきたら面白い。朝は『モーニングサテライト』もある。佐々木明子…どっちを出したら面白いかな、大江と両方、出したら面白いかな…ありだと思う。テレビ局は、枠に閉じこもりがち。池袋で解き放つと、どういう現象が起こるか見てみたい。新番組が生まれてくると思う」と期待した。【村上幸将】