米新人シンガーソングライターのビリー・アイリッシュ(17)が、あの有名なレディー・ガガの“牛肉ドレス”をディスッたとしてファンを激怒させているという。ガガは2010年にMTVのビデオ・ミュージック・アウォード賞授賞式で生の牛肉でできたドレスを着て登場し、一大センセーションを巻き起こした。

アイリッシュといえば、デビューアルバムが全米1位を獲得。今年度のグラミー賞では史上最年少で6つの賞にノミネートされるなど、新世代の天才新人アーティストとして世界を席巻している。

そんなアイリッシュが米バラエティー紙の動画インタビューで、兄のフィニアスと様々な授賞式のレッドカーペットでのドレスについて批評し合っていたが、ガガの牛肉ドレスの話になると一言、「うわー、オエッ」と言い放ったのだ。

これを聞いたガガ・ファンの間では、SNS上で「ビリー・アイリッシュこれで終わり」のハッシュタグが付いたのを皮切りに、「ガガ嬢を侮辱する者は地獄へ落ちる」「リトル・モンスターたちが許さない」などの怒りのコメントが殺到した。

後の報道によると、アイリッシュは完全な菜食主義者であるため、牛肉ドレスに否定的な反応をしてしまったようだ。ガガとアイリッシュの両方のファン層からは、「過剰反応し過ぎ」などと擁護する声も上がっている。

ガガ本人は2010年当時、米トーク番組で、1993年より2011年まで米軍で導入されていたゲイ差別的な政策に抗議するために生肉のドレスを着たと説明。「私たちが自分の権利のために闘わなければ、骨についた肉ほどの権利しかなくなってしまう」と話していた。

ガガもアイリッシュもこの一件についてはコメントしておらず、どうやらバトル勃発には至らずにすんだようだ。(ニューヨーク=鹿目直子)