来年に芸能生活70周年を迎える歌手で女優の松島トモ子(74)が16日放送のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演する。

松島は16年に「レビー小体型認知症」と診断された母志奈枝さん(98)の自宅介護を続けている。その壮絶な実態を18日発売の著書「老老介護の幸せ~母と娘の最後の旅路~」(飛鳥新社刊)で赤裸々に明かしている。

このたび、都内で行われた収録では、パーソナリティーの生島ヒロシ(68)のインタビューに「母の95歳の誕生会で、何のイントロもなく突然、異変がやってきました。一卵性親子と言われ人生をともに歩み、きれいですてきなレディーだった母が…」と涙ぐんだ。義母の認知症介護の経験をエッセー「おばあちゃま、壊れちゃったの?」で著した生島は「認知症の方の介護の大変さは分かります。頑張ってますね」とねぎらった。

松島は阪東妻三郎にスカウトされて、1949年(昭24)に4歳で映画「獅子の罠(わな)」で子役デビュー。その後は童謡歌手、モデルとして活躍した。86年、41歳の時にはテレビのドキュメンタリーの仕事で訪れたケニアでライオンとヒョウに襲われながらも奇跡的に命を取り留めた。第4頸椎(けいつい)粉砕骨折という重傷を負いながらも、撮影をすべて終えてから帰国するプロ魂を見せ、帰国後にギプス姿で会見して話題を呼んだ。