俳優窪田正孝(31)が18日、都内で、主演する来年春スタートのNHK連続テレビ小説「エール」の会見を、主人公の父を演じる唐沢寿明、母役の菊池桃子、弟役の佐久本宝と行った。「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」「長崎の鐘」で知られる作曲家古関裕而氏とその妻をモデルに音楽とともに生きた夫婦の物語。妻を二階堂ふみが演じる。

窪田は「撮影が始まって3カ月。みんな仲良く和気あいあいと大変なシーンも順調に乗り越えてやっています。とにかく楽しく、明るい現場なので、たまにせりふがとぶこともありますが、それもみんなでカバーしてやっています」と紹介した。また古関さんの作品で好きな曲は「野球をやっていたので『栄冠は君に輝く』」と紹介した。

さらに、朝ドラ初主演について「主役だからというのは個人的には全くない。この作品の看板はふみちゃんと思っているので、彼女が、いろんな顔や感情など、この作品でしか出せないものを出し、やっていく中で、彼女が良くなっていくことを願っている。作品的にはいつも2人で横並びで前に1歩ずつ進んでいくのがいいところ。僕はあまり気負わず、ふみちゃんが伸び伸びとできる環境をつくるだけ」と語った。

唐沢も「みんな仲良く楽しくやっていますが、たまにむかつく俳優も2、3いますけど。冗談です」と報道陣を笑いに包んだ。

菊池は「温かい場所として皆さんの心に刻まれるといいなと思いながら演じています」と語った。佐久本は「温かい家族の次男として幸せ」と語った。

一方、同作から朝ドラは、放送が月曜から金曜の週5日になる。土屋勝裕チーフ・プロデューサーは「土曜は平日に見られない方への新サービスを検討している」と語った。土曜には総集編や未公開シーンなどの放送が検討されているもようだ。