吉本新喜劇の西川忠志(51)が25日、大阪市内で、入団10周年記念公演「感謝」(来年3月15日、大阪・なんばグランド花月)の発表会見に出席した。

西川は09年の11月17日に入団。「10周年、感謝です。今まで芸能界は32年間、新喜劇は10年間。舞台上でしか感じられないものを吸収させてもらった。10年でつらかったことはない」と振り返り「新喜劇ではまだ新参者ですが、『忠志がやるとこんな色合いになるのか』と笑ってもらって、また明日頑張ろうって気持ちになってほしい」と意気込みを語った。

今回の会見には、10年前の入団会見に同席した池乃めだか(76)内場勝則(59)も出席した。入団時を振り返り、池乃は「テレビで見てて『忠志くん、いい芝居するな』と思ってた。『なんでいまさら吉本に? どうするつもり?』って思った」と話した。

西川は32年の芸能生活の中で、森光子さんや藤山直美(60)と共演し芝居を勉強していくうちに、そのスタートには笑いがあることに気づいた。68年に父のきよし(73)と母のヘレン(73)の長男として生まれ「父が身近にいて、父母も新喜劇でした」。その経験も踏まえて、勉強しようと思い、吉本新喜劇でのスタートを切った。

内場はきよしと「名古屋で仕事の帰りにてっちり食べて、散々飲んで『忠志を頼む』って。その後、北新地のカウンターでトイレから帰ってきたら、ヘレンさんがいて両サイドから『忠志をよろしく』って言われた」と明かした。「最初は固いし大丈夫か? と思ったが、なんやかんや自分のものにした」と話した。

父きよしからは「お前ほんまにありがたいな。死にものぐるいで挑めよ」と声をかけられたという。忠志は「当日は座長。『お客様に楽しんでもらえる舞台を第一に作りなさい』と言われました」。

記念公演は、1部が新喜劇、2部がトークなどのオリジナルコーナー。忠志と親交がある戸田恵子(62)が特別ベストとして出演する。池乃と内場は他の劇場の舞台に出演するため、会見のみの参加となった。