NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の12月27日に放送された第77回の平均視聴率が19・9%、同28日放送の第78回が18・7%(ともに関東地区)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、東京で働く直子(桜庭ななみ)は、勤めていた会社を辞めて、一緒に信楽に帰ってきた鮫島(正門良規)と大阪で商売を始めると喜美子(戸田恵梨香)らに一方的に報告して、大阪へと向かった。その晩、八郎(松下洸平)からジョージ富士川(西川貴教)が信楽で実演会を行うことを聞き、一緒に行こうと約束した。しかし当日、武志が熱を出してしまい喜美子が残って看病することになった。翌日、八郎は実演会や喜美子のことなどをジョージ富士川に話したことを喜美子に話すと、作業場に喜美子を向かわせた。入り口には照子(大島優子)もおり、中に入るように促された。恐る恐る中に入った喜美子は、目の前にいるジョージ富士川に言葉を失い、後ずさりした。

ジョージと再会した喜美子(戸田恵梨香)は、以前に自分が抱いた夢を語り始めた。そして照子らといっしょに即興の創作実演を行った。その姿を見て刺激を受けた八郎は猛然と作品作りに没頭した。そして作品が金賞を獲得した。喜美子も作品を自由に作ってみたいと思うようになり、土に向きあった。しかし、父の死以降、涙をこらえていた喜美子は父の死が頭に浮かび、八郎の腕の中で泣いた。そして吹っ切れた喜美子は、自由に作ったひとつの作品を完成させた、という内容だった。