22日に東京・駒沢オリンピック公園で行われたチャリティーイベント「東京グレートサンタラン2019」に参加した、モデルで女優の土屋アンナ(34)を取材した。

土屋は小学校の先輩でもあるため、個人的に取材を楽しみにしていた。面識はないが、小中高一貫校だったので、私が小学1年の時に土屋は高校2年(その学校では11年と呼ぶ)だった。卒業生の絆が強い校風でもあり、勝手に応援していた。

「サンタラン」は英国をはじめ、世界各国で実施されているチャリティーイベント。サンタクロースの衣装に身を包んだ参加者がラン(約4・3キロ)ウオーク(約2キロ)を行い、参加費の一部で国内外の子どもたちの医療支援をする。土屋はランに参加した後、特設ステージでクリスマスソングを歌い、参加者を盛り上げた。

ライブの途中で盛り上がりが最高潮になるとステージから降りて、プレスエリアを通り過ぎ、参加者とハイタッチしながら歌うというサービス精神をみせた。さすが先輩。個性を尊重する自由な校風の学校で育った卒業生だな、と思わざるを得なかった。

ライブで大トリを務めた大黒摩季(50)とともに応じた囲み取材では、当然、直前に明らかになった大黒の離婚について質問が飛んだ。

イベントと直接関係のない質問に、少し空気がぴりついた気もした。すかさず土屋が「えーもっとここ(イベント)の話しよーよー。こどもたちが主役なんだからー」と独特のタメ口で話し、場の雰囲気を和らげた。ただ、土屋の言葉で、チャリティーや医療支援というイベントの趣旨をぬきにして、“見出しになること”のみを求め、離婚ネタばかりを取り上げないようにくぎを刺された気分にもなった。

ただ、大黒が離婚発表後、初めて報道陣の前に登場する場でもあり、離婚に関する生の発言を知りたい人がいる以上、記者としては取材せねばならない。

「あまりキャッチーな方に偏りすぎてもいけないよ」と説かれた気がした。先輩、精進します。【佐藤成】