アカデミー賞の前哨戦として知られる第77回ゴールデン・グローブ賞授賞式が5日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトン・ホテルで行われ、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がコメディー/ミュージカル部門の作品賞、クエンティン・タランティーノ監督の監督賞、ブラッド・ピットの助演男優賞の最多3部門に輝いた。

1969年に起きたカルト集団による女優シャロン・テート殺害事件をモチーフにハリウッド黄金期の光と闇を描いた本作で、ピットはレオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の西部劇スターのスタントマンを好演。授賞式では、「君抜きでは成し遂げられなかった」と初共演したディカプリオに感謝の言葉を述べた。

同作に続いて2部門を受賞したのはドラマ部門の作品賞と監督賞を受賞した「1917 命をかけた伝令」とホアキン・フェニックスがドラマ部門作品賞主演男優賞に輝いた「ジョーカー」、タロン・エガートンがコメディー/ミュージカル部門の主演男優賞を受賞した「ロケットマン」の3作品。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」と並ぶ5部門にノミネートされていたネットフリックスの「アイリッシュマン」は無冠に終わった。また、外国語作品賞には韓国の「パラサイト 半地下の家族」が輝いた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)