俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の13日放送の第2話の視聴率が10・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが14日、分かった。前回の10・6%より0・1ポイント、アップした。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

第2話で、井沢(沢村)は、保釈後に行方不明となり、遺体となって発見された元警察庁次長・町田(中村育二)の件で、警視庁捜査一課の早川誠二(マギー)から事情聴取を受ける。井沢は、マジックミラー越しに見ていた、上司に当たる法務官僚でミハン統括者の香坂(水野美紀)に、腹を割って話そうと持ち掛ける。香坂と対峙(たいじ)した井沢は、妻と娘を殺した凶器のナイフが1カ月ほど前に送り付けられてきたことを切り出し、その犯人とされて服役中の宇佐美(奥野瑛太)に香坂が面会に行った理由を問いただそうとする。

井沢の同僚の山内徹(横山裕)に井沢の監視を命じていた公安部部長の曽根崎正人(浜田学)は、町田の死を表向きは自殺として発表する。そして、山内に井沢から目を離さないよう改めてくぎをさす。

そんな折、ミハンが新たな危険人物を割り出す。ターゲットは、近所に住む女子高生の時田明日香(竹内愛紗)をストーキングしている無職の男・馬場智樹(影山徹)だ。だが馬場は、意図的にストーカー規制法に抵触しない程度に付きまとっているようなふしがあった。そして馬場は、ギャンブルで作った借金のせいで闇金からも追われていた。単純なストーカーではない犯罪。一方、優等生だった明日香も、ここ最近、何故か学校をサボっていた。

井沢たちは潜入捜査を始めるが、捜査中、何者かに明日香が誘拐される。少女拉致誘拐事件の背後に見えてくる驚くべき真実。24時間以内に少女を救い出すため、ミハンが動いた。