俳優伊藤英明(44)主演のTBS系ドラマ「病室で念仏を唱えないでください」(金曜午後10時)の第1話が17日に放送され、平均視聴率が11・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが20日、分かった。

同ドラマは、僧侶であり救命救急医でもある伊藤演じる主人公・松本照円の奮闘を通して「生きることとは、そして死ぬとは何か」を問う一話完結形式の医療ヒューマンドラマ。

第1話の内容は、あおば台病院救命救急センターのホットラインが鳴った。乗用車による交通事故の救急患者が運び込まれることになり、スタットコールが病院内に響き渡る。

救命救急センターの医師・三宅涼子(中谷美紀)、研修医・田中玲一(片寄涼太)、整形外科医・藍田一平(堀内健)たちが処置に追われる中、僧衣にスニーカーの男が全速力で走り込んで来た。この男こそ、救命救急センターに勤務する僧侶でありながら救命救急医の松本照円(伊藤英明)だ。何かにつけて念仏を唱えたり説法をしたりすることで患者だけではなく同僚からも煙たがられてしまうが、本人は医師としても僧侶としても明るく真面目に取り組んでいる。

事故にあった患者たちの中には、妊婦やCPA(心肺機能停止)の者から軽傷の者まで容体はさまざま。一刻を争う事態の中、松本は事故を起こした乗用車に乗っていた男女の1人、容子の処置にあたっていたところ、そこへ容子の息子・将太(大西利空)が駆け付ける。しばらくすると、容子と同じ車に乗っていた男性の妻が現れた…。

一方、児島眞白(松本穂香)がいる心臓血管外科に大学病院から濱田達哉(ムロツヨシ)が出向してきた。理事長の澁沢和歌子(余貴美子)は、海外でも活躍した有能な心臓血管外科医である濱田を病院に迎えることができたことを喜び、病院は大きな変化を迎えようとしていた。