俳優ラッセル・クロウ(55)が、故郷オーストラリアで数カ月間にわたって猛威をふるった森林火災で焼け野原になった自身の土地と、先日の大雨の後に緑が復活する様子を撮影した2枚の写真をSNSで公開して話題になっている。

クロウは昨年11月、オーストラリアに所有する広大な土地の近くまで山火事が接近して自宅の一部が焼失したことを明かしていた。10週間前に撮影された写真では見渡す限り焼け焦げた大地が広がっているが、「今朝の私の土地」と題した恵みの雨が降った後の20日に撮影された写真では草が生え始めている様子が分かる。

今月初めにロサンゼルスで行われたゴールデン・グローブ賞を火災を理由に欠席したクロウは、「オーストラリアで起きている悲劇は、間違いなく気候変動によるものです。たった1つのこの星に敬意を払う必要があります」とのメッセージを寄せ、再生可能エネルギーへの転換を呼び掛けるスピーチが代読されていた。同国の山火事でこれまでコアラやカンガルーなど12億匹もの動物が犠牲となり、新たに降った雨によって今度は灰が川や海に流れ込むなど環境への影響も懸念されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)