NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜、午前8時)の27日に放送された第97回の平均視聴率が19・2%(関東地区)だったことが28日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第12回の22・4%。

物語は焼き物の里の滋賀・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる主人公、川原喜美子の波乱の人生を描く。女優戸田恵梨香(31)が主演を務め、第2週以降に本格的な登場をした。初回は子役の川島夕空が喜美子を演じ、貧しい家庭の設定ながら明るく元気な雰囲気を醸し出している。

あらすじは、予定していた目標温度に達せず焦っていた喜美子は、幼いときの風呂たきを思い出しまきを小さくすれば温度が上がるのではと思い、小さくしてまきをくべた。どうにか目標温度の1200度に達成し、喜美子はひと安心した。そこに直子(桜庭ななみ)の恋人の鮫島(正門良規)が訪ねてきた。鮫島は直子にプロポーズをしたが断られたと明かした。喜美子は直子が突きつけた結婚条件に驚いた。缶ぽっくりが出来たら結婚してくれるとのことだった。鮫島は武志と練習し再度、大阪にいる直子に電話でポロポーズをした。一方、八郎への思いがつのる三津は弟子をやめ、かわはら工房を去ると喜美子らに話した。「穴窯での陶芸は時代に逆行している」と別の理由をつけ、かわはら工房を後にした。翌日、喜美子は温度が下がった穴窯を開けて出来上がった作品をみたが、どれも焼きが甘く初めての窯たきは失敗に終わった、という内容だった。