俳優赤井英和(60)が31日、大阪・通天閣で行われた恒例行事「通天閣節分福豆まき」に飛び入り参加した。赤井は近くのなじみの店でちょうど飲んでいたといい、「ちょっと待った!」。こう口にして、ステージに上がってきた。

「ふらっと来たらやってた。新世界のイベントに俺がおらなどうすんねん」

顔を少し赤くしながら、ステージから観客に落花生を投げて、わかせた。

今年の豆まきは、クレー射撃で東京五輪に内定(女子トラップ)している中山由起枝(40=日立建機)がゲストだった。中山は、赤井の乱入に「大阪ならではだと思いました。すごい勢いで来られて、大阪の洗礼を受けました」。関東地区の出身だけに、大阪の下町の“ノリ”に驚きを隠せない様子で話した。

中山は「あと半年の東京オリンピックに向けて縁起を担ぎたい。1人でも多くの人に幸せが訪れるよう、務めさせていただきます」とあいさつ。中、高校時代はソフトボール部に所属していた中山は、落花生を遠くまで届かせ、司会者が「中山選手が投げたものが欲しい人は、後ろ(後方)に行ったら取れるかも」と呼びかける場面もあった。

中山はシングルマザーとして競技を続けながら、昨年11月のアジア選手権で3位になり、東京五輪代表に内定。出場が正式に決まれば、五輪5回出場となり、柔道の谷亮子さんと並び、日本人女子最多となる。