歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が、2013年2月に亡くなった父、12代目市川団十郎さんの命日を迎え、5月に13代目市川団十郎白猿を襲名する思いをつづった。

海老蔵は3日、ブログを更新。「2013年2月3日の夜に父はこの世から旅立ちました」と書き出し、「親子としての別れと歌舞伎俳優としての別れがあり どちらもハッキリ覚えています。何一つ親孝行らしい事出来なかった、そう感じています。実の父の死は言葉に表すことは容易ではないかなしさがありました。そして歌舞伎俳優としての別れ これもこたえました、、」と、父を亡くした当時の心境をつづった。

続けて「後ろ盾なく歌舞伎の世界で生きていく事は容易ではないです。あまり歌舞伎知らない方は 良い家に生まれたから良い役がつくとか恵まれていると思われがちですが、そんな事ないんです。それは最初は恵まれ良い役がつきますが、ずっとそういうわけでもない事も多々あります」と、歌舞伎界における家柄、役者の格付けに関する誤解について説明した上で、「そして現在までなんとか歌舞伎俳優やれてきているのも今年歌舞伎界の中で最も重い名跡を襲名出来る事もひとえに父が私に残してくれた、愛と歌舞伎があるからだと確信しています」とした。