9日夜に開かれたアカデミー授賞式で助演男優賞を受賞したブラッド・ピット(56)が、受賞スピーチでトランプ大統領の弾劾裁判について言及。一部アメリカ市民の間では、ピットが授賞式で政治批判をしたことで不評を買っているとニューヨーク・ポスト紙が報じた。

ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、「議会上院から召喚を受ければ、トランプ大統領の弾劾裁判で証言する」としていたが、共和党の反対多数により上院で否決され、実現せず、今週、行われた裁判でトランプ大統領に無罪評決が下った。

クエンティン・タランティーノ監督の映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)で助演男優賞を獲得したピットは、ボルトン氏が裁判に召喚されなかったことについて触れ、「受賞スピーチは、45秒以内でと言われた。上院は今週、ジョン・ボルトンに45秒も与えなかったけどね」と、アメリカの政治について冷やかした。

さらに、「クエンティンが、この問題について映画を作るかもね。大人は最後に正しいことをするものさ」と皮肉った。

タランティーノ監督を含め、客席からは大きな笑いと拍手が起こっていたが、ツイッターでは、「ブラッド・ピットのファンだったが、もう違う。俺たちは、ハリウッド内部からの民主党寄りの意見はいらない。トロフィー持って帰りな」「ブラッド・ピットは今週まで、ジョン・ボルトンが誰だったかも知らなかったくせに」「ルックスだけじゃなく、頭もいいと思っていたが、失望した」などと、批判する声が上がっているという。(ニューヨーク=鹿目直子)