シンガー・ソングライターで“聖なる歌声”を持つと称されるカノンが14日、2月末にオープン予定のホテルWELLSTAY namba(ウェルステイナンバ=大阪市浪速区)で歌声を披露した。訪れた観客はクラシックとポップスを融合した曲の数々に酔いしれ、歌声のヒーリング効果を体感した。

ライブはホテルのコンセプトと同じく「癒やし」がテーマ。カノンらしさを前面に、なおかつ元気を与える5曲を英語、イタリア語、日本語で歌い上げた。

中でもなでしこジャパンの佐々木則夫監督(当時)が2011年の女子W杯ドイツ大会決勝前夜に選手たちに聞かせたことで話題となったオリジナルソング「明日への鼓動」を歌うと会場の盛り上がりは最高潮に。最後はアカペラで「アメージンググレース」をしっとりと聞かせ、拍手喝采のなかステージを降りた。

去年はデビュー15周年という大きな節目を迎えたカノン。自身のライブを初めてセルフプロデュースするなど挑戦する年となった。カノンは「歌を歌える今の状況に改めて感謝できました」と振り返り「今後もご縁を大切に、いつでもどこでも歌いに行くつもりで頑張ります」と決意を新たにした。