成田凌(26)清原果耶(18)が11月公開予定の映画「まともじゃないのは君も一緒」にダブル主演することが17日、分かった。

成田は昨年、初主演映画「カツベン!」をはじめ「愛がなんだ」など多くの作品に出演し、清原も「愛唄-約束のナクヒト-」など3作に出演。ともに各映画賞で高く評価され、昨年の日刊スポーツ映画大賞では成田は石原裕次郎新人賞、清原は新人賞を受賞している。映画界注目の2人が初共演する。

主演はともに2作目。完全オリジナルストーリーの同作は昨年9月、撮影された。成田が演じるのは数学一筋で人とのコミュニケーションは苦手だが結婚願望のある予備校講師の大野康臣。清原は大野の教え子で、恋愛経験はないが恋愛雑学だけは豊富な秋本香住を演じる。

単純な恋愛作品ではなく、成田は「これはなに映画と言ったらいいのか。恋愛映画、コメディー映画、学園もの? 予備校もの? いやー、難しいです。みていただいた方に委ねようと思います」とコメント。清原は「不器用な2人が紡ぐ奮闘記」と称している。

前田弘二監督(41)は「ジャンルを聞かれると自分でも分かりません(笑い)。世の中の普通になじめない、おかしな2人の物語です」。毒気がありながらも本音でぶつかるキャラを描くのが得意な前田監督が「今の時代だからこそ撮りたかった作品」という。

それだけに役者の実力が問われる。2人の起用理由を「直感」としたが「芝居力がいる作品なので確信をもってお願いしました」と語った。「全編を通して繰り広げられる、かみ合わない掛け合いの応酬に潜んだ2人の感情の機微を大切にしました。2人のリズムがそのまま作品のリズムになっています」と胸を張った。

◆成田凌(なりた・りょう)1993年(平5)11月22日、埼玉県生まれ。14年ドラマ「FLASHBACK」で俳優デビュー。今年も「弥生、三月-君を愛した30年-」「糸」「窮鼠はチーズの夢を見る」など出演映画の公開が続く。182センチ。血液型O。

◆清原果耶(きよはら・かや)2002年(平14)1月30日、大阪府生まれ。14年アミューズオーディションフェス・グランプリ獲得。15年NHK連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビュー。今年9月には初主演映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」公開予定。162センチ。