映画「初恋」(三池崇史監督、28日公開)のベッキー(35)の演技が圧巻だ。

いろいろとあって、以前のようにテレビで見かけることが少なくなったが、昨年から地上波でも女優として復帰している。レギュラー出演したフジテレビ系オトナの土ドラ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」では、要潤演じる御子柴礼司の法律事務所で働く事務員、日下部洋子を演じた。御子柴を信じて支える芯の強さと周囲との葛藤を抱える女性を見事に演じた。個人的には、彼女らしいイメージの役だと感じていた。

一方のジュリ役は洋子役のかけらが一切ないダークヒロインで、まさに振り切った役だった。一部SNSで「ベッキーが血を流して街中を走っていた」と騒がれたが、これは同作の撮影によるもの。完成披露舞台あいさつで本人が明かした。そんな役だ。

中でも、中国マフィアに脅されるシーンが秀逸。三池監督の演出か、それともベッキー自身のアイデアかは謎だが、あそこまでやり遂げるベッキーに「女優として、何でもやる!」という決意さえ感じた。それくらいぶっ飛んだ演技で、今後女優ベッキーとして潮目になるかもしれない。

同作プロモーション後に産休に入る。その前にインタビューをしたかったが、かなわなかった。役について本人の口から聞く機会は舞台あいさつしかなさそうだ。ベッキーこん身の振り切った演技を、ぜひ劇場の大画面で確認してください!