東野幸治(52)が27日、東京・八重洲ブックセンターで、著書「この素晴らしき世界」(新潮社)刊行記念イベントを開催し、テレビ東京佐久間宣行プロデューサー(44)を相手に対談した。

同著は「週刊新潮」の連載を1冊にまとめたエッセー。西川きよし、南海キャンディーズ山里亮太、ピース綾部祐二ら、破天荒だったり抜けているのに、どこか憎めない芸人たちのエピソードが収められている。

東野は「芸人って面白い。いとおしいというか、ダメなのにそれを凌駕(りょうが)するくらい、いいところある」と芸人愛をにじませると、平成ノブシコブシ吉村崇のエピソードを紹介。最近テレビ局で出会った際、元気がなかった吉村を心配すると「今日、番組が終わるの2本目なんです。明日も番組終わりますかね」とレギュラーの終了に哀愁を漂わせていたという。後輩をおもんぱかり、佐久間氏に「(オファーの)電話してあげてください」と依頼していた。

東野は23日にユーチューブチャンネルを開設し、自身のラジオ番組を開始。番組内でラジオは「エージェント契約」と話しており、「吉本関係なくやってるので、家で1人で録音してる。娘に送って、配信してもらうシステム」と明かすと、あまりの地味さに佐久間氏は「俺の知ってるエージェント契約じゃない!」と苦笑い。東野は「誰も笑ってくれる人いないし、気が狂いそう。1人でしゃべるのは15分が限界」とぼやき、また「みんな(時間が)短すぎると苦情が多い。プロがただでやってるのに!」と訴えた。

最後は佐久間氏に「企画書、書いてくださいね!」と自分を売り込むと、「書いてるけど全然通らないんですよ」と切り返されていた。