渡辺えり(65)とキムラ緑子(58)がダブル主演する喜劇「有頂天作家」(3月13~28日、東京・新橋演舞場、4月2~13日、大阪・松竹座)の会見が28日、大阪市内で行われた。

新型コロナウイルスの感染拡大で演劇界でも公演中止が相次ぐが、渡辺は「笑って、泣ける芝居です。人間、笑ったり、泣いたりしているほうが免疫効果が高くなると言われます。どんな菌でも吹き飛ばす力を持っています。来たほうが治る。劇場にいらしたほうが回復する芝居だと思う」。自粛ムードを真剣に受け止めながらも、笑顔で観劇を呼びかけた。現在、公演が中止されている新橋演舞場にとって13日から始まる「有頂天作家」が再開日となる。

「有頂天作家」は「有頂天旅館」(15年)、「有頂天一座」(18年)、「有頂天団地」(18~19年)に続く、シリーズ第4弾。明治後期、舞台は東京。恋文の代筆屋を営む前田奈津(キムラ)、たくましく生きる元芸者の羽生きく(渡辺)の2人と、売れっ子作家・加賀美涼月(渡辺徹)を巡る大人の恋模様が描かれる。

すでに稽古も始まっている。同シリーズでは、これまで渡辺と敵対する役回りだったキムラは「1人の男性を媒体にした2人の女性の友情です」とPRした。