吉本興業のタレント養成所NSC(吉本総合芸能学院)大阪校42期生による卒業イベント「NSC大ライブ OSAKA 2020」が28日、クール・ジャパン・パーク・大阪WWホールで行われ、ピン芸人、モンデン(30)が優勝し、213人の頂点に立った。

モンデンは決勝で3本のネタを披露。最後はスーツ姿でサングラスをかけて「お引き取りを」というネタで優勝を決めた。「勝てるネタなど準備した。1年間コツコツ頑張ってきた成果です。頑張ったネタで評価された」と喜んだ。

広島出身で5年前に東京NSCを卒業。1年間芸人をしたが辞めて、3年間、サラリーマンで営業の仕事をしていた。お笑いをもう一度やってみたくなり、大阪のNSCに入学し直した。

今年のR-1ぐらんぷりにも挑戦し、2回戦で敗退。「賞レースで勝てなかったのは悔しかった」と振り返った。今後の目標を聞かれると「R-1決勝出場。優勝を狙えるネタを作っていきたいし、『エンタの神様』世代なのでネタ番組に出たい」と話した。

優勝後は大阪・なんばグランド花月で行われるオールナイト・ライブに出演し、読売テレビ「土曜はダメよ!」(土曜午後4時=関西ローカル)などにも出演する。

決勝の司会を務めた宇都宮まき(39)が、モンデンの顔は同番組に出演する桂小枝(64)に、雰囲気は吉本新喜劇の内場勝則(59)に似ているとコメント。モンデンは「今までTEAM NACSの戸次(重幸)さんに似てるって言われてうれしかったし、映画見て僕もちょっと思った」と笑わせた。宇都宮は「ぜひ新喜劇に。座長になるタイプ」と勧誘した。

同じく司会の浅越ゴエ(46)からは「ネタ作りに汗をかいている感じがした。ネタの構成がミスれない、ひとつミスすると目立つ構成だった。そこはすごい」と絶賛。昨年の優勝者、ラグビー芸人しんや(29)はモンデンが一番前の席でNSCの授業を受けていることを明かした。

新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止が続く中での開催に、モンデンは「少し心配はあったけど、吉本なので。社員さんが予防の準備をしてくれた」と話していた。