新型コロナウイルス感染拡大の影響で、芸能界もイベントの中止・延期が相次ぐなど大打撃を受けている。学校が休校となるなど“自粛ムード”が広がる中、現代ならではの方法で、笑顔や勇気を届けるアーティストやタレントも増えてきている。

スキマスイッチは先月28日、政府からの自粛要請直後の全国ツアー千秋楽公演を延期したが、急きょツイッターやインスタグラム、YouTubeなど公式SNSを通じて、同会場から無料でライブを生配信した。もともと中継などの予定はなく、スタッフのスマートフォンなどを使用して約1時間、音楽を届けた。ボーカルの大橋卓弥は「音質とかはすいません」と謝っていたが、ライブの“生感”は十分に伝わるものだった。

また、劇場公演が中止となったHKT48の上野遥(20)らメンバーも同27日、この日予定していた劇場での演目をレッスン場から動画配信アプリ「SHOWROOM」を通じて生配信。レッスン着で行うなど“手作り感”が、ファンからも好評を得た。

エイベックスは5日から、YouTubeの公式チャンネルで浜崎あゆみや倖田来未、AAAら所属アーティストのライブ映像を無料配信。オンライン動画配信サービス「Hulu」では6日から、日本テレビのドラマやバラエティー番組を無料配信するなど、各社も動きを見せてきた。ツイッターやインスタグラムなどのSNSツールを使って、ファンと交流する機会も、増えているように思う。

今後感染が収束し、各イベントなどが再開される日が1日でも早く訪れることを願うばかりだが、ピンチはチャンス-。こんな時だからこそ、いつもとは違う状況を楽しんだり、少しでも読者の心がほっこりするような情報を届けられたらと思う。