元NHKの有働由美子アナウンサー(50)が、東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた岩手県釜石市根浜海岸の人々と今も続く交流についてつづり、「このウイルス騒ぎが落ち着いたら、ぜひみなさんも足を運んでください」と呼びかけた。

震災から9年となる11日、有働アナはインスタグラムを更新。この日の朝、根浜海岸の女性から三陸の海の幸が段ボールで送られてきたことを報告し、「9年前、震災でみなが誰かを、何かを失って、食料も生活用品も、なにもかもが足りない中、互いに持ち寄り、互いに分け合い、互いに支え合い、苦しさから落ちていく人が出ないよう、温めあい 見守りあい、生きていたひとたち。新型コロナウイルスで奪い合う姿をみるときに、いつもこのお母さん達を思い出します」と、現地の人々と撮した写真をアップして思いをはせた。今もたびたび被災地を訪問し、現地の状況を伝えている有働アナ。「根浜海岸には、たくさんのすてきな民宿や旅館があります。ここを訪れると、こちらが身も心も洗われるからついつい行っちゃいます。お父さんが漁でとってきてくれるおいしい海の幸!三陸の魚はなんでこんなにおいしいのかって、叫んじゃいます」という。

「このウイルス騒ぎが落ち着いたら、ぜひみなさんも足を運んでください」と呼びかけ、「きっとみなさんの中のいろんなことが、霧が晴れるように、見えてくるはずです。そして大切なことがなにか見えてくる。私がそうでした。不安の中で、大切なものを失わないように生きることを教えてくださった皆さんへ感謝を込めて。そして犠牲になられたみなさんのことを忘れないように心に刻んで14:46を迎えます」とつづった。