米歌手マイリー・サイラス(27)が、新型コロナウイルスの感染リスクから13日にオーストラリアのメルボルンで開催が予定されていたオーストラリアの山火事救済コンサート「ブッシュファイア・リリーフ・コンサート」への出演を取りやめることを発表した。

ヘッドライナーを務める予定だったサイラスは、連邦政府や米疾病対策センター(CDC)を含む国際的な政府機関の助言を受けて決めたと明かし、「オーストラリアに行けないことをとても残念に思っているが、バンドとスタッフの健康と安全を守るために正しい判断をしなければならなかった」とコメント。これを受けて同コンサートの主催者は救済コンサートを中止することを決め、チケットの払い戻しをすることを発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大は他のアーティストにも影響が及んでおり、米歌手マライア・キャリー(49)は10日にハワイで予定されていたコンサートを11月に延期することをツイッターで発表。「マダムX」と題した世界ツアーを行っているマドンナ(61)も、仏パリで10日から予定していた2公演を同国で1000人以上集まるイベント開催が禁止されたことを受けて中止することを発表している。他にも現在引退ツアー「エンド・オブ・ザ・ロード」を慣行中のロックバンド、キスは、ファンと記念撮影をしたり、握手するなど直接触れ合うことができる「キス&グリート」を全てキャンセルすることを表明。来月、ロサンゼルス郊外の砂漠地帯で開催予定だった大規模野外コンサート「コーチェラ・ミュージック&アート・フェスティバル」も10月に延期されることが正式に決まった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)