声優に初挑戦したタレント山口もえ(42)がこのほど、アフレコについて取材に応じた。

山口が担当したのは、3児のママにふさわしく、映画「きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー」(4月3日公開)で、イタリアの機関車ジーナ役。当初は「『オーケー、グーグル』も反応しない私の声で大丈夫かしら」と独特の声に不安を覚えたそうだが、「トーマスで育った8歳の長男や『監督さんの言うことをちゃんと聞けば大丈夫』という夫(爆笑問題・田中裕二)の後押しでお引き受けしました」と振り返る。

ジーナは情熱的な女の子機関車。「スクリーンの向こうにいる子どもたちに伝わるように、ひと言ひと言気持ちを込めました。でも、普段は吸い込むように笑っているのでちゃんと笑いが声になったか、それが一番心配です」。

映画への思いは熱い。「家族で映画館によく行きます。それまで『やだ』って途中で出てしまった2歳の次女が今年は『スター・ウォーズ』を最後まで見られました。私自身、小学生の時に連れてってもらった『E・T・』の感動を今でもよく覚えています」。

自身もデビュー25年の節目だ。現所属事務所をダンスの練習所と勘違いして入所したのをきっかけに、マツモトキヨシのCMでいきなりブレークした。「学芸会でも後ろにいる方でした。何がしたいというわけではないんですけど、いただいたお仕事はその時の全力でやってきたつもりです」。受け身の姿勢で25年を乗り切れたのも、天然キャラが「本物」だからだろう。【相原斎】