俳優小沢征悦(45)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)の最終回が21日、放送される。

3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ=44)を亡くした山下吾郎(小沢)。ショックを引きずり自分の部屋に引きこもり続けている吾郎を、1人娘のトモ(福本莉子=19)は心配していた。そんなある日、2人の前に「多恵子」と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅=48)が現れる。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤氏の同名マンガ。

最終回では、おっさん多恵子(塚地)の中にいる多恵子(本上)が天国に戻るまであとわずか。そんな中、おっさん多恵子の外身の男・川上辰夫(塚地・2役)が詐欺容疑で指名手配されていたことが判明する。警察の目をかいくぐりながら最後の日々を過ごす吾郎(小沢)たちだったが、ふいに辰夫の人格が現れる。そして、辰夫にユカリ(阿部純子)という1人娘がいることが分かる。

ただでさえ時間がない中、問題山積の山下家。しかし吾郎は急にハローワークに通い始める。ママとの時間を大切にしてほしいトモ(福本)は吾郎を責めるが、おっさん多恵子は家事をしたりといつもと変わらぬ生活を送る。2人の意図が分からないトモ。

そんな中、吾郎はやっと見つけた工事現場の交通整理の仕事中に、ヤクザが辰夫の娘のことを話しているのを聞いてしまう。警察の目をかいくぐり辰夫の娘・ユカリに会いに行く吾郎とおっさん多恵子とトモ。だが、ユカリはやくざ稼業だった父に憎しみに近い感情を抱いていた。

辰夫の中にある娘への愛情に気付いた吾郎は、何とか辰夫を許してやってほしいと奮闘するが聞き入れないユカリ。「あの人のせいでお母さんもいなくなったし私はいじめにあったの」。

刻一刻と迫る多恵子との別れの時。辰夫とユカリは仲直りできるのか、そして、多恵子が最後に残すものとは。世にも奇妙な究極の純愛物語が、ついに完結する。