NHK定例放送総局長会見が25日、都内で行われ、木田幸紀放送総局長が、次期連続テレビ小説「エール」（30日スタート、月～土曜午前8時）に出演報道があったタレント志村けん（70）について言及した。志村は23日に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出て、都内の病院に入院中。NHKはこれまで志村の出演を正式に発表していなかった。

木田氏は「まだ発表していませんでしたが『エール』に出演する予定になっています。直近は3月6日に（都内のNHKで）行った収録に参加している。念のため出演者やスタッフの体調の変わりがないか自主的に確認を進めている。今後も状況の把握に務める」と説明した。

制作局幹部は志村は日本を代表する作曲家の小山田耕三役で出演するとし、昨年12月から収録に参加していると説明。「3月6日の撮影は3シーン。撮影の進捗（しんちょく）状況は控える」とした。また共演者らに濃厚接触者がいるかなどには「NHKが判断することではない。保健所が判断すること。今のところ連絡は来ていない」とした。志村の事務所は24日に濃厚接触者を特定が終了したと説明している。NHKには保健所からの連絡がないことから、収録は中断していないという。また、志村は他のNHKの番組に出演予定はないという。