OSK日本歌劇団トップ桐生麻耶が25日、大阪市内で「レビュー春のおどり」(4月18~26日=大阪松竹座、5月2~5日=東京・新橋演舞場)の製作発表を行った。

97年にOSKに入団し、19年に「レビュー春のおどり」でトップお披露目。7月の京都・南座公演「OSK SUMMER SPECIAL 2020」をもって特別専科に移籍する。桐生にとってはトップとして最後の「春のおどり」となる。

桐生は「1番に思うのは支えてくれるみなさまのあたたかさです」とあいさつ。「トップを退くより、通常運転で、お客様にOSK、レビューっていいなって思ってもらえるように」と話した。

新型コロナウイルスの影響で、体温の測定や消毒、稽古場の窓を開けるなどの対策を行っているといい、桐生自身は「電車では何もつかまないようにしています」と明かした。

今公演は和と洋の2本立てで、第1部は尾上菊之丞が構成・演出・振付を担当した「ツクヨミ~the moon~」が上演される。桐生は蘇我入鹿、伊達政宗、堀部安兵衛の3役を演じる。「まったく違うのでありがたくもあり、なかなか…。しっかりと向き合っていかないと、記憶力の扉が閉じられる」と笑わせた。

第2部はレビュー「Victoria!」。ローマ神話に登場する勝利の女神ヴィクトリアに基づいて作られたレビューとなっている。

桐生は特別専科への移籍に「新たな世界を見てみたい。つらくもありますが、舞台がおもしろくなりかけてきて、特別専科を希望した」と語った。