3月21日、都内のホテルで三遊亭円楽の弟子三遊亭楽大の真打ち昇進披露宴が行われた。

新型コロナウイルスの感染拡大で、ホテルでの宴会やパーティーのキャンセルが相次いでいる。披露宴前の昇進会見に同席した円楽は「落語家も、コロナで落語会などのイベントが中止となって、疲弊している。50年落語家をやっているけれど、こんなことは初めて。今日の昇進披露宴も、やるかどうか相談されたけれど、『やっちまった方がいいだろう』と思った。でも、ここで何かがあったら、すべて楽大の責任です」。

披露宴は着席スタイルで、三遊亭小遊三、三遊亭好楽、林家たい平の「笑点」メンバーに山田邦子ら約250人が出席した。来賓でステージに上がった、たい平が「今日の披露宴を一番喜んでいるのが、新型コロナでパーティーなどのキャンセルが続いているホテルの人だろうと思います。そして、今日来てうれしかったのは、マスクをもらえたことです。今はマツキヨに行っても買えないマスクをもらえた。受付にマスクがまだ残っていますから、持って帰ってください」とあいさつすると、この日で1番の拍手が起こった。

入場ではサンバの女性ダンサーの先導で、サンバを軽快に踊りながら登場した楽大でしたが、体重は110キロの巨漢。調理師免許を持ち、岩手県大船渡市のふるさと大使を務めるなど、人とのつながりを大切にしており、「多くの人に恩返しできるように頑張ります」。まずは、恩返し第1弾は「マスク」だったのかもしれません。