新型コロナウイルスで外出が制限されているフランス・パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、日本における都市封鎖(ロックダウン)について「やるならばすぐにやった方がいい」との考えを示した。

辻は27日、ブログを更新。パリでロックダウンが始まってから毎日のように日本のテレビから電話取材を受けているといい、「番組によっては『経済のことを考えると、ロックダウンはもっと先の方がいいですよね』と念を押されることもあった」という。しかし自身は「やるならばすぐにやった方がいいとぼくは思っている」とし、「フランスもそうだけど、イタリアやスペインを見てほしい。ああなってからだとロックダウンの効果がなかなか出ない」とした。

「もしかすると日本人は衛生的だし、真面目だし、統率力があるから、ロックダウンをしなくても、感染の速度をある程度おさえられる可能性もある、かもしれない」とした上で、「ならば、それでいいじゃないか。ぼくが謝って済むなら謝る。しかし、その反対だった場合、『あの時こうしていればよかった』となっても、亡くなられた方々の命は戻らない。ぼくは『やり過ぎくらいがこの新型コロナにはちょうどいい』と思っている。備えあれば患いなしという日本語を忘れちゃいけない」とつづった。