シンガー・ソングライターUru(ウル=年齢非公表)の最新アルバム「オリオンブルー」が、出荷4万3000枚を超える好調ぶりを見せている。22日に最終回を迎えた竹内涼真(26)主演のTBS系連続ドラマ「テセウスの船」の主題歌「あなたがいることで」が収録されており、“テセウス効果”で、初の音楽番組出演も決まった。

同曲はUruがドラマの原作を読んで制作し、小林武史氏がプロデュースしたバラード曲。最終回(視聴率は19・6%)でも、同曲が流れたラストシーンで瞬間最高の21・5%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど「泣ける」と話題に。

ドラマの進行につれて、同曲がどのシーンで流れるか、出演者間でも話題になっていたという。Uruも反響の大きさに「毎話温かく感動的なシーンで使っていただけたことに感激しました」。

13年から始めたYouTubeで注目を集め、16年にデビュー。年齢や出身地などは非公表で、ベールに包まれてきたが、初のテレビ出演も決まった。30日放送の同局系「CDTVライブ!ライブ!」で「あなたが-」と、18年の同局系ドラマ「中学聖日記」主題歌「プロローグ」を披露。来月3日放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」にも出演する。

好調な「オリオンブルー」には、「あなたが-」をはじめ13曲を収録。Uruは「この1枚で今の私の音楽性がなんとなく分かっていただけるような作品。いろいろな雰囲気や曲調の楽曲が収録されているので、ぜひ楽しんでいただければ」と話している。【大友陽平】

◆Uru(ウル)生年月日や出身地は非公表。13年からYouTubeでJ-POP中心のカバー曲を歌唱した動画をアップし、透き通るような歌声が注目され、16年にシングル「星の中の君」でデビュー。17年に日本テレビ系ドラマ「フランケンシュタインの恋」の挿入歌「しあわせの詩」、同年TBS系ドラマ「コウノドリ」の主題歌「奇蹟」、18年にTBS系ドラマ「中学聖日記」の主題歌「プロローグ」を発表するなど注目を集めてきた。