落語家でタレントの笑福亭鶴瓶(68)が5日夜、MBSラジオ「ヤングタウン日曜日」の生放送で、志村けんさん(享年70)の命を奪った新型コロナウイルスに言及した。

鶴瓶と志村さんは、テレビ朝日系の正月恒例特番「志村&鶴瓶のあぶない交遊録」で共演するなど、交流があった。この日はリスナーと生電話をつなぎ、トークを展開。税金関係の仕事をしているリスナーとの会話の中で、ウイルスへ話題が及んだ。

鶴瓶は「道で会った人、会った人が、志村さんのああいう件があるから、寄ってきて『死なんといて、死なんといて』って。『死なんといて』ってずっと言われても死にますけどね」。明るく振る舞いつつも「ありがたいじゃないですか。『そっちもちゃんと大事にしてや』って。そないそう思ってくれてると、こっちも死んでるわけにいかんしね」と感謝した。

さらに、志村さんを思ってか「生きとかなあかん。絶対に。生きないとダメ。コロナにかかったらいかんのです。うまいことくぐり抜けて生き続けないと。こんなことで死ぬなんて腹立ってしゃあない」とも、語気を強めて語った。

また、ウイルスを巡る政府の対応に、鶴瓶は「誰も予知できなかったことに政府があぐらかいたらあかん。みんなコロナのせいにしますけど」と自身の考えを述べた。自粛ムードが広がる中、「今回の問題に対してイライラすることが多いじゃないですか。俺らお笑いがどないかして、政治のことはできないから、何かおもしろいことがあったらと、いろんなことの話をする」と話していた。

3月に大阪松竹座で全公演が中止になった関西ジャニーズJr.内ユニット「Aぇ!group」のチケットを持っていたというリスナーに、鶴瓶は「関ジャニ∞もそうですからね。大阪松竹座から出ていくからね。Aぇ!groupに会う機会があったら言うときます」とリスナーを励ました。