18年の映画「カメラを止めるな!」の続編となる、約26分の短編映画「カメラを止めるな! リモート大作戦!」(リモ止め)が、1日午後6時からYouTubeで配信がスタートし、一夜明けた2日午後11時43分、再生回数が10万回の大台を突破した。

配信開始当初の再生回数は、3ケタ台にとどまっていた。そこから5時間が経過した1日午後11時段階で、再生回数は6469回。さらに6時間半が経過した2日午前0時半の時点で、1万230回と再生回数は激増。約12時間後の同日午後0時56分には、上田慎一郎監督(36)が自身のツイッターで再生回数が5万回を突破したと報告。勢いは止まらず、同6時時点で再生回数が9万回に上り、さらに3時間半で10万回に到達した。

上田監督は、配信開始から2時間半強が経過した1日午後8時42分、ツイッターで「2時間半ずっとエゴサして感想を読んでる。スマホが熱くなってきた。手首が痛くなってきた。思い出したよ。カメ止め公開初期の頃を。」とツイート。300万円で製作し、17年11月に都内で6回限定で行ったイベント上映で評判を呼び、18年6月23日に都内2館で公開後、SNSによる拡散で全国375館に公開が拡大し、興行収入31億円を突破した「カメ止め」ムーブメントの再来を感じた様子だった。

さらに2日午前3時35分にもツイッターで感想を発信。「感想を追い続けてたらこんな時間…。日暮一家ももう寝ちゃってますね。『カメラを止めるな!リモート大作戦!』公開初日。観てくれた皆さん、有難うございます。ぜひ身近な人に「ねえ、これ観た?」って伝えてくれると嬉しいです。一人でも多くの人に。届け。エンタメ」とツイート。午後7時46分には「9万こちょこちょ!もうちょいで10万こちょこちょ!」とツイートした。

「リモ止め」は、「カメ止め」で山奥の廃虚を舞台に37分間ワンシーン・ワンカットでゾンビサバイバル映画を撮影した撮影隊を率いた、映像ディレクター日暮隆之(濱津隆之)が、新型ウイルスの感染拡大で自宅待機を余儀なくされている、まさに新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めが効かない、今の日本を描く。その日暮が、笹原(どんぐり)、古沢(大沢真一郎)両プロデューサーから、再現ドラマの制作を依頼され、笹原から「スタッフキャスト全員、自宅から一歩も出ず、一度も会わず、完全リモートで作ります」と、むちゃぶりな提案をされ製作に挑む物語。

製作も物語同様、上田監督が再集結した「カメ止め」俳優陣や他の製作陣とは1度も会わず、ビデオ通話の画面や俳優がスマートフォンで自撮りを行った画像を受け取って、編集を行い製作した“完全リモート映画”だ。13日に製作を発表してから、わずか18日間で製作、配信までこぎ着けた。