先月末に新型コロナウイルスの抗体検査で陽性が判明したと告白していた米歌手マドンナ(61)が、さっそく自宅待機命令を無視して英国の自宅から米ニューヨークに飛行機で移動し、友人の誕生日パーティーに参加したことが明らかになった。「検査で抗体があることが分かったので、ドライブに出かけて窓を開けて新型コロナウイルスの空気を吸うわ」と語る動画をインスタグラムに投稿したマドンナに対し、抗体検査で陽性反応が出ても再感染しない確証はなく、誤解を与えかねないと専門家から批判の声が上がっていた。

その後実際にドライブに出かけたかどうかは明かしていなかったが、ニューヨーク在住の友人でファッションカメラマンのスティーブン・クライン氏がマドンナとのツーショットをSNSに公開したことで、誕生日を一緒に祝ったことが発覚した。オンラインパーティーとうたっていたが、参加者の1人が公開した動画には少なくとも8人がケーキを手に一緒に祝う様子が映っており、ソーシャルディスタンスを無視して密に集まっていたことが露呈した。動画ではケーキを手にしたクライン氏がマドンナの肩を抱き寄せる様子や参加者がポールダンスを楽しむ姿なども披露されている。

ニューヨーク州は全米で最も多い31万人を超える感染数が出ており、依然として不要不急の外出や集まりが禁じられている。パーティー会場がマドンナが所有する自宅だったのか、クライン氏の自宅なのかは明らかにされていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子)