取材記者の荷物はだいたい重い。

パソコン、カメラ(人によっては一眼レフ、交換レンズも)、ポケットWi-Fi、各種充電器、手帳、ノート、テープレコーダー、名刺など小物雑貨。急な張り込みに備えて冬場はカイロ(貼る、貼らない、靴に仕込むタイプ各種)、雨の日は雨がっぱ。もちろん折りたたみ傘は通年かばんに入っている。女性なのでここに簡単なメーク道具も加わる。空き時間に読みたい本、飲み物や空腹時に助かるおやつ類など書かないだけで本当はまだある。

量を伝えるために普段の持ち物を列挙したが、これでおおよそ6、7キロほどか。手提げに分けるなど複数に分散させれば多少は楽になろうが、私は1つにまとめたい。「ちょっと持って」などと人にかばんを手渡すと、その重さにぎょっとされることが多い。

背負うたび自分でも「重すぎる」とは思っているが、それでも致命的に腰を痛めることなく何とかやってきた。何が言いたいのかというと、ここにきて荷物を全く持たない在宅ワークで腰を痛めてしまった。

広くない借家住まいゆえ室内にデスクやいい感じのイスを置くスペースはなく、私が作業するのはソファ前に置かれたローテーブル。カーペットが敷いてあるとはいえ、地べた座りでの作業がたたった。丈夫だったはずの私の腰が、たった1カ月の在宅ワークでこんなにもダメージを受けるとは。ずっと家にいるのでコロナにはかからないが、ずっと家にいることで別の体調不良が発生した。

調べると、同様に地べた座りでの仕事に腰を痛めている同志がいるようだった。ということで、腰の健康維持が在宅ワーク中の課題となった。室内を見渡しても、引っ越さない限りデスクを置けるスペースは確保できそうにない。今はストレッチ用のヨガマット購入を検討している。