昨年3月に2人の娘を名門大学に裏口入学させた罪で逮捕・起訴された米人気ドラマ「フルハウス」とその続編「フラーハウス」で知られる女優ロリ・ロックリン被告(55)が、有罪を認めて司法取引に応じたと複数のメディアが報じた。

ロックリン被告と夫でファッションデザイナーのモッシモ・ジャヌリ被告は5000万ドルを支払い、ボート競技の選手と偽ってスポーツ推薦枠を利用して娘2人を南カリフォルニア大学に入学させ、マネーロンダリングなどの罪に問われていたが、これまで一貫して無罪を主張していた。

新型コロナウイルスの影響でカリフォルニア州の自宅からリモートで出廷した夫妻は司法取引に応じ、ロックリン被告は禁錮2カ月の実刑と罰金15万ドル、2年間の保護観察、100時間の社会奉仕活動の刑が言い渡され、一方のジャヌリ被告には禁錮5カ月と罰金25万ドル、2年間の保護観察に250時間の社会奉仕が命じられたという。

夫妻は有罪となれば最大で禁錮50年が言い渡される可能性があると報じられていた。

同スキャンダルでは、2人の他にもドラマ「デスパレートな妻たち」で知られる女優フェリシティ・ハフマンらセレブや著名人50人が、偽の慈善団体に謝礼金を支払う手口で子供たちを不正に名門大学に入学させたとして逮捕・起訴されており、前代未聞のセレブによる裏口入学事件として注目を集めていた。

同じく逮捕されたハフマンは昨年9月に早々に罪を認め、14日間の禁錮刑が言い渡されて10月に服役している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)