カンテレは25日、これまで自社製作してきた舞台を地上波で放送する「おうちで舞台~カンテレ劇場~」をスタートすると発表した。

第1弾は昨年11月に上演した「矢野・兵動」の兵動大樹(49)と落語家桂吉弥(49)がダブル主演の喜劇「はい! 丸尾不動産です。~本日、家に化けて出ます~」(6月13日深夜2時15分、関西ローカル)をノーカットで放送する。

コロナ禍で苦しむエンターテインメント界だが、カンテレの「エンターテインメントの灯を消さないために」という趣旨に、出演者をはじめ、関係者らが賛同し、放送が実現した。

兵動は「自粛生活をして感じた事は、エンターテインメントって、こんな時、必要とされるものランキングで上位ではないかもしれませんが、絶対にランキング外にはならないものだと思いました」と話し、「暗い気持ちで過ごしてしまいがちの毎日で感じた事は、やっぱり人間は笑ったり、泣いたり、感動したり、びっくりしたり、怒ったり、いろんな感情を出すことで、前向きになれるんちゃうかな? と。それは生きて行くには必要なんやと、その感情を外部から揺さぶってくれるのがエンターテインメントだと思いました」と力説した。

さらに視聴者へ「今は無理でも、いずれくる生の舞台をみることができる日を楽しみにしてほしい。僕自身は舞台に出る日を楽しみにしてます。それまでに、この番組を通して、視聴者の皆さんにエンターテインメントの楽しみ方を伝えて欲しいです」とメッセージを送った。

吉弥は「あぁもうめちゃめちゃうれしい! あれだけ悩んで苦労してせりふを入れて芝居したのは久しぶりだったので、皆様にみて頂けるのが報われたような気がします。共演者のみんなの熱い思いも、ぜひ画面から感じとって下さいませ!」とコメントした。

今後も月1回のペースで「おうちで舞台~カンテレ劇場~」を放送。第2弾は、18年春に上演した宅間孝行、篠田麻里子、片岡鶴太郎が出演する「笑う巨塔」を7月5日深夜に放送予定。