東京も、やっと緊急事態宣言が解除された。

築地の男としては、高くなくてもいいからカウンターですしを食いたい(笑い)。新宿ゴールデン街の店からも、常連仲間から本日(26日)の夕方から営業を再開したと知らせが届いた。

テレビ各局も、これでドラマ撮影の再開や、リモート出演ばっかりだったバラエティーが元に戻るのではと思って聞いてみた。ドラマや映画の現場は撮影再開、放送、封切りへ向けてと早くも動きだしている。早ければ今週末にも撮影は始まるだろう。

バラエティーも、面倒くさいリモート出演がなくなり、タレント同士が直にボケたり、突っ込んだりする笑いが戻ってくると思った。

ところが、あるテレビ関係者によると「当分は、リモート撮影はなくならない」とのことだ。詳細は省くが、もしリモート撮影を止めた番組の出演者の1人でも、新型コロナウイルスにかかれば、再び大騒ぎとなるからだという。

テレビ朝日「報道ステーション」の富川悠太アナウンサー、TBSラジオ「ACTION」の宮藤官九郎や俳優石田純一など、テレビやラジオの出演者が発症した時は、共演者やスタッフが出演自粛や自宅待機を余儀なくされた。

「緊急事態宣言開けで、再びコロナにかかる、そんな第1号には誰もなりたくないから、タレントさんの事務所も慎重なんです」とテレビ関係者。

4月初めの緊急事態宣言の前に、何人かのタレントをインタビューした。本人以上に周囲のスタッフが、コロナに対して警戒が強かった。タレントを心配する気持ちももちろんだが、発症で周囲に迷惑をかけてしまうことに対する恐れだったのだろう。

緊急事態宣言は解けた。でも、コロナがなくなった訳じゃない。

急場しのぎだったバラエティーのリモート出演も、タレントの自宅が垣間見られたり、画面フリーズを逆手に取ったギャグが生まれた。これからは、リモート出演ならではの、新しいバラエティーの形を期待したい。