22歳の若さで23日に亡くなった女子プロレスラー木村花さんが出演していたフジテレビ系の恋愛リアリティー番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」(月曜深夜0時25分)の打ち切りが27日、同局と制作会社のイースト・エンタテインメントから発表された。

   ◇  ◇  ◇

「TERRACE HOUSE-」シリーズは12年10月にスタート。13年3月からはスタジオメンバーが、出演者コメントをするようになった。15年からはネットフリックスで先行配信してからフジテレビで放送する現在のスタイルに。昨年10月に不祥事が発覚したチュートリアル徳井義実が12月以降は出演しなくなった。“お父さん”として、過激な突っ込みをやわらげる役目がいなくなってしまった。

「TERRACE-」は「台本」なしと言っているが、演出家はおり、あくまでもバラエティーショーだ。ドラマであれば、悪態も演技とスルーされるが、現実とショーの曖昧さが今回の悲劇を生んだ可能性がある。海外ではリアリティー番組の多くの出演者が、視聴者からの中傷で命を落としている。SNS上の書き込みの規制なのか、演出の制限か、周囲のケアなのか。この問題が解決されない限り、今後はリアリティーショーの制作は困難かもしれない。