MBSメディアホールディングスは2日、新規事業創出のための投資活動を行うグループ会社MBSイノベーションドライブが、インフルエンサーマーケティング分野を事業領域とするTHECOO(ザクー)株式会社が実施した第三者割当増資を引き受け、資本参加したと発表した。

「インフルエンサーマーケティング」とは、SNSなどで大きな影響力を持つ「インフルエンサー」に商品やサービスを発信してもらい、口コミを通じて消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法。大幅な市場拡大が続く注目の分野となっている。

THECOOは、加入と解約の推移やインフルエンサーの動向、ファン側の反応などのデータを解析する独自のシステムを構築し、ファン、インフルエンサー、広告主のそれぞれに「価値あるサービス」を実現。アーティストやインフルエンサーとファンがコミュニケーションするための場を提供する会員制のファンコミュニティーアプリ「fanicon(ファニコン)」の運営を開始して以来、コミュニティー機能や、インターネット上で商品やサービスの売買ができるECサイトの運営など、優位性の高いサービスで急成長している。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、エンタメ業界は大きなダメージを受けている。THECOOは、アーティストの無観客ライブ配信の有料化システムを急きょリリースし、その収益をアーティストに還元する「#(ハッシュタグ)ライブを止めるな」キャンペーンは大きな反響を呼んだ。

MBSグループは今回の資本参加をきっかけに、番組やイベントにもTHECOOの持つインフルエンサーマーケティングの知見を活用していくとした。