阿部サダヲ(50)がテレビ朝日系ドラマスペシャル「スイッチ」(21日午後9時放送)に主演し、松たか子(42)と腐れ縁の元恋人同士を演じることが7日、分かった。

同局ドラマ初となる坂元裕二氏の脚本で、共演多数の2人が息ピッタリの会話劇を披露する。

学生時代から交際し、別れて10年以上たっても何かと縁の切れない検察官の駒月直(阿部)と弁護士の蔦谷円(松)の物語。顔を合わせては憎まれ口をたたき合う微妙な関係を続けてきたが、ある事件をきっかけに検事、弁護士として対立することになる。事件の真相に迫るサスペンスストーリーと同時に、40代の大人の恋愛模様が展開する。

阿部と松は12年公開の映画「夢売るふたり」の夫婦役で初共演以来、映画「ジヌよさらば」、舞台「逆鱗」で共演。長ぜりふの掛け合いやアドリブもあうんの呼吸で、阿部は役者としての相性を「100%だと思っています」と松に厚い信頼を寄せる。

坂元氏はフジテレビ系「東京ラブストーリー」や松が出演したTBS系「カルテット」などを手掛けたヒットメーカー。テンポよい会話の応酬が作風として知られる。膨大なせりふ量を直視できず、2人は台本を「1回閉じました」と苦笑するが、松は「2人だけの長いシーンでも『阿部さんとだからできたんだ!』と思いました」。阿部は一筋縄ではいかない大人の恋に「すごく新鮮でした。ヒリヒリするような男と女の掛け合いを見てほしい」と話している。

◆「スイッチ」 検察官駒月直(阿部)と弁護士蔦谷円(松)は学生時代から7年間交際。別れて13年たっても、お互いに恋人を紹介し合うなど腐れ縁関係を続けていた。そんな中、直が担当する「みなとみらい連続突き飛ばし事件」の容疑者が捕まる。だが、その男の弁護を円が担当すると知り、直はがくぜんとする。