新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影が中断していた米大ヒットSFアドベンチャー映画「アバター」(09年)の続編の撮影再開が認められ、メガホンを取るジェームズ・キャメロン監督(65)が、ニュージーランド入りしたことが明らかになった。フェースシールドにマスク姿で完全防備した監督が、スタッフや関係者ら55人と共にチャーター機で空港に到着した姿がキャッチされた。

新型コロナウイルス感染拡大の封じ込めに成功したニュージーランドは経済活動を再開させたものの、外国人の入国は依然として認められていないが、撮影再開の許可が出たことでキャメロン監督らスタッフは特別に入国が認められたという。米メディアによると、一行は政府の要請に従って今後14日間は自主隔離した後に撮影を再開させるという。

ニュージーランドは3月26日にロックダウンしたことで、進行中だった47作品全ての撮影が中断されていた。キャメロン監督と共にプロデューサーを務めるジョン・ランド-氏が先月末に、潜水艦2隻の撮影セットの写真をSNSに投稿し、近日中に撮影が再開される見通しだと報告していた。4部作となる続編は、「アバター2」が来年12月に公開予定で、その後は2年おきに27年まで4作品が公開されることになっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)