美容家の佐伯チズさんが5日に筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため76歳で亡くなっていたことが9日、明らかになり、佐伯さんが昨年3月まで出演していたMBSテレビ「ちちんぷいぷい」(月~金曜午後1時55分=関西ローカル)では、佐伯さん出演時のVTRが放送された。

番組の冒頭で、同局の山中真アナウンサー(43)が「我々もずっと番組を一緒にさせていただいておりました。仲間なわけですが、お亡くなりになっていたことが分かりました」と伝えた。佐伯さんが3月に病名を公表していたことに「2カ月半と、あまりに早すぎるな。ずっと笑顔で照らしてもらっていました」と残念がった。

トミーズ健(61)は「笑顔どころか、ロザンの道案内のコーナーをゲラゲラ笑って。ごっつウケてたもんね。よう覚えてるわ」と振り返った。

元プロテニスの沢松奈生子氏(47)は、日焼けの悩みを佐伯さんに相談したところ、紫外線の強さが分かるブレスレットをプレゼントされたという。「『女性にとって美しさは内側から来るんやで』って。これをずっと言ってくれて、いつかチズさんの美しさに追いつきたいと思いながら。残念です。お会いしたかった」と話していた。

番組内のコーナー「ロザンの道案内しよッ!」を担当する菅広文(43)は「道案内もすごく笑っていただいて、自信になりました。外見もすごいお若いけど、中身もお若い。少女のような方」。宇治原史規(44)も「ご自身が明るいから周りが明るくなると改めて教えてくださった。公表されてから早かった。追いつかない」と語った。

山中アナは「本当に残念ですが、今は天国に行って、最愛のご主人との再会をできてるのかなと思います。天国からあの笑顔でこの番組を見ていただけるように。改めてお悔やみ申し上げます。そして本当にありがとうございました」と締めくくった。

佐伯さんは19年3月4日、自身のブログで「今日はMBS『ちちんぷいぷい』生放送でした。約10年に渡ってお世話になった番組。実は今日の出演をもって卒業でした。すばらしい時間をありがとうございました」と投稿していた。