NHKは9日、4月1日から撮影休止していた大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の収録を、30日から東京・渋谷の同局放送センター内スタジオで再開すると発表した。収録にあたり、新型コロナウイルスの感染防止のための制作マニュアルに基づき、撮影を行う。同作は一時休止中だが、放送再開時期については収録状況を見ながら判断するという。

主演の長谷川博己は「撮影再開のめどは立っており、その日に向かいスタッフ、キャスト一同、安全面を十分考慮した上で準備しております。全44回、何とか放送していきたいと思っておりますので、今後の『麒麟がくる』明智光秀ミステリーの顛末(てんまつ)を、楽しみに、どうかおおらかなお気持ちでお待ちいただければと思います」とコメントした。

「麒麟がくる」は7日の第21回の放送をもって一時休止中。今月の残り3回は「戦国大河ドラマ名場面スペシャル」と題し、14日は「独眼竜政宗」21日は「国盗り物語」28日は「利家とまつ」を放送する。

関係者によると収録再開後、編集や考査をへて放送再開までには3~4週間はかかるとされる。同作は全44回で、残りは23回。7月26日から再開できれば、ぎりぎり年内に放送が終了する計算になる。同局は「(放送回数は)再開時期と合わせて検討します」と答えている。