特撮ドラマ「ロボコン」シリーズ20年ぶりの新作となる映画「がんばれいわ!! ロボコン」(石田秀範監督、7月31日公開)に、芋洗坂係長こと小浦一優(52)、高橋ユウ(29)、清水ミチコ(60)が出演することが24日、分かった。

小浦は、ロボコン(声=斎藤千和)がお手伝いに派遣され、ドジを連発したことをきっかけに中華料理の暴走事件が発生する、町の中華屋「全中華」を営む伊東カズオを演じる。テレビ朝日系で1974年(昭49)10月4日から放送された「がんばれ!! ロボコン」世代で「小学生の時にロボコンを見て育ったので、オファーが来た時には『ロボコン? ロボコン!? ロボコン!?』と3回聞きました。それくらい本当にびっくりしたし、ロボコンに関われるということが本当にうれしくて、感激しかなかったです」と出演を喜んだ。そして「ロボコンはいつの時代もちょっと忘れかけているような、友情だったり根性だったり、勇気だったりというものを与えてくれると思います。ぜひ劇場で見ていただいて、その気持ちを思い出してもらいたいなと思います」とコメントした。

高橋は、小浦が演じるカズオの妻で、ともに全中華を営む伊東ヨーコを演じる。1月に第1子となる男児を出産しており、6月8日にクランクインした今作が出産後、初の映画撮影となった。1999年(平11)1月から放送された「燃えろ!!-」世代で「ロボコンは私が子供の頃にもやっていて、すごく記憶に残っている作品ですし、まさか携われると思っていませんでした」と、思いはひとしおだ。「この作品に出ているみんな、一生懸命生きています。一生懸命って本当に美しいなと感じる作品です。こういう時代だからこそ、映画を見て笑ったり、頑張っている人を見て勇気をもらうことはとても大事だと思います。私も現場にいてすごくパワーをもらったので、この映画を見て、世界が、皆が元気になればいいなと思います」と公開後の反響を期待した。

清水は、全中華で出前を取ったことがきっかけで、中華料理の暴走という謎の事件に巻き込まれる物語のキーマン、トルネード婆々を演じる。「昭和、平成、令和と続いたロボコンの令和版です。昭和の時には、ガンツ先生(声=江原正士)の点数は今日は良かったとか悪かったとか、そういうことを言いながら年の離れた弟ととても楽しみに見ていました。ロボコンのフォルムもすごく好きで、今回オファーが来て、喜んですぐに引き受けました」と、弟との思い出がオファーを受けた決め手の1つだったと語った。

今作は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、撮影開始が延期されマスク着用、検温、全編アフレコで撮影人数を減らすなどの対策を行い撮了した経緯がある。清水は「このような状況の中ですが、スタッフともども『がんばれいわ』で一丸となって頑張っています。この映画を見ると、必ず『ある物』が食べたくなります! その答えは、ぜひ映画館で確かめてください」と呼び掛けた。

「がんばれいわ!! ロボコン」では、ロボコンの頭頂部のアンテナが、10キロ先のものを感知する機能に加え、太陽光を集めるソーラーパネル機能も加わった“サンサンレーダー”に進化。動力源は初代のガソリン、2代目の電気から、3代目は太陽光と、エコエネルギーが注目される現代に即したものとなった。

ヒロインのロビンを子役の土屋希乃(11)が、巻き起こる事件の鍵を握る謎のキャラクター、汁なしタンタンメンの声を鈴村健一が演じる。